36.「お金ないから」てリース品壊しても平気な社員

 #派遣の話


とある派遣先では、Excelでの2万~3万件程度の集計に加え、

販促物の画像があるからと、後から(就業してから言い出したから契約外)

PhotoshopやillustratorをPCにインストールすることとなりました。



部署の一番上の上司「業者さんが作成した画像を転送してもらって、開くかどうか確認して、またそれを営業に転送するだけ」

と、

私は開くかどうかだけチェックすればいいことになっていたはずが、

営業さんがたには通じておらず、平気で画像の作成を要求してきてました。

契約外だつーの。



契約外云々もめるかたわら、業者さんが作成した画像は容量がとても大きくて、

容易にメール添付できない…どころか、

パソコンで開くのもめっちゃ時間がかかる。

10分待ち…トイレ行って戻ってきてもまだ開いてなかったり。





パソコンに異常を感じだしたのは、PhotoshopではなくてExcelの方でした。

やたら、動作がおかしくない…?

特に閉じるとき…

×ボタン押してから完全に閉じるまでに10分かかるExcelってある??

やがて、

PCそのもののシャットダウンも5分かかるようになり…10分かかるようになり…15分たっても閉じなくなったので、

ヘルプデスクへ報告しました。



ヘルプデスクからはいくつか質問やら動作の再現を求められたのでそのとおりに従いましたら、『そのPCは健常な状態ではない』との判断を受け、PCはヘルプデスクが1日預かりとなりました。






検証後、ヘルプデスクさんは派遣の私に…ではなく、私の指揮命令者のところへ直接来て

ヘルプデスクさん「このPCのスペックは低いですと事前に申し上げましたよね」



慌てて私も話に混ぜてもらいに行くと、

ヘルプデスクさん「まずPCはこの会社の購入品ではありません。我々常駐ベンダーが用意しているリース品です」

「アナタが派遣で入ってこられるときって新入社員と時期がかぶったので、PCが足りなかったんですよ。」

「足りないと断ったのに『大至急』と要求されるから、たいそうスペックの低いPCだったらばなんとか用意できますが…Excelでのデータ量の多い集計だってままならないですよそれでもいいですか?ってちゃんと確認を取ったうえで合意いただいたからお貸出ししたのに」

「そこにさらに画像処理をさせるなんて…」




(ウチのリース品壊しやがって…)というのが言外に含まれているのがよくわかる説明を受けました。



ヘルプデスクさん「次は弊社で新しいPCを購入したうえで、リース品として派遣さんにPCをお貸出しする形になります。指揮命令者さんが申請書を記載しPCのスペックを選んだうえで申請してください」



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翌日の指揮命令者さん、私に向かって

派遣なんだから、スペックの低いPCでいいよね!?



私「!? あー。派遣だからスペックの低いPCでいいかどうかではなくて…

そのPCで何をさせるかで選ばないといけなんじゃないですかねえ」



すると指揮命令者さん、すっごいムスっとして怖い顔になって、

だってお金ないもん!派遣に使うお金なんてないんだもん! 社員は重要な仕事するからレベルの高いPC!派遣はレベルの低いPCって決まってるの!




私「あ、そうですか。じゃあもう専用システム開いてデータダウンロードするのも止めますね…集計できなくなるけど。Photoshopははじめっからインストールしませんね」



指揮命令者さん「はあ!そのくらい派遣にやってもらわないと困る!」




私「指揮命令者さん。私たち常駐ベンダーさんのリース品壊しちゃいましたよね?

今回は私は『知らなかった』で勘弁してもらいましたけど、次からはそうはいかないんですよ。 

今度もまたスペックの低いPCを借りたとわかっているのに関わらず無茶してPhotoshopインストールしたり、量の多いデータ集計したりして…壊れるのわかってるのにそんなことできません。

壊れるのわかってやって壊したら私が賠償責任じゃないですか!そんな責任取れません!




そこまで言うと指揮命令者さん、ちょっとシュンとして

「じゃ、じゃあ…社員と同じスペックのPCを…」




この会社、「お金ないもん!」のかけ声とともに、なんでもかんでも業者さんに無料でやらせたがるし、「社内の派遣にならいくらやらせてもタダだ」と画像処理ならず、会議室になにかもってこさせるのにも派遣を使っていたな。



ほかの大手の社員さんでも、「ウチは大手だからあれもこれも無料でやってもらえる」って自慢している人見たことあるけど、いったいどういう勘違い病なのだろか。