7.どこへ行っても男性優位社会

 #社員の話


普通の会社の事務職になりたくなって、また転職先を探し始めました。

時計が24時間まわっても帰れない、深夜に出社…体壊しました。

まだインターネットが普及しだす前でした。

ので、

職探しは書店の求人雑誌購入や、

ハローワークは紙の書類をめくる時代でした。


でも、

これまでと似通ったような業界にしか入ることができませんでした。



ネットはまだまだでも、

世の中はWindows OSとExcelの普及がはじまっていて、

対して私はMAC OS × Adobe製品の使用経験が主でしたから。

マウスやワコムペンタブレット操作はしても、キーボード入力はほぼできず。

電卓も仕事で使ったことなかったです。




業界は似たり寄ったり、それでも、

どんなに忙しくとも深夜残業にはならない会社だったから、

転職してみました。




新人は無給の時間帯に出社して掃除がありました。

女性社員は誰も使わない灰皿の掃除もしました。




社内では男性社員が、

「なんだこんなくだらない仕事。くだらない仕事なんか女がやればいいんだよ!」

と言っていました。

車で外回り営業する男性がほとんどでしたが、一定の場所に集まってサボり場所を作っていました。



ある日、

男性社員の、紙で書いた指示で、

黒マジックで、ぐしゃぐしゃに塗りつぶしたものの下に、あまりきれいでない文字がありました。

(書き損じを塗りつぶしてリサイクル使用してるのかな)

とあまり疑問に思わず作業しました。下に書いてある文字の方だけを…。



…後日、

めっちゃくちゃ怒られました。

男性社員「ここにちゃんと指示書いているだろうが!読めないのか!」

と、

黒マジックでぐしゃぐしゃに塗りつぶしてあるのを指さしました。

(え、書き損じでなくて、それ、文字だったんですか?)

って心で思ったけど言えず。



その男性社員は、

「あいつが間違えた!あいつが!!」

と全員にいいふらしました。


…全員って、社員だけじゃないんですよ。顧客にも。


顧客にも、「あいつが間違うやつです」って言いふらしてました。

顧客も9割以上が男性でした。

顧客が来店することも多いのですが、

中には私の名札をのぞきこんで、「オマエなんかで大丈夫か」と言いました。




それ以外にも

わざと私を名指しで電話で読んで、

新人だからわからないと思うんでしょうね。

ちょっとわかりにくく小難しいことをいってくるので、

私「もし、それが〇〇ってことをおっしゃっているなら2時間で納品できます」

と答えたのを、

2時間で…だけが独り歩きして、

でも本当は、24時間必要だった商品のことを言ってたんですね。

でも顧客は

「あいつが2時間て言ったから!」って大騒ぎして、

社内の人たちも、

「オマエが間違えたせいだ」と私が案内間違えたと信じてました。





ちょっと…身ばれになるかもだけど、書いちゃおうかな。




ある顧客が電話してこられて、名乗られなかったんですね。

まるで初めてかけてきたような、弊社のカタログみながら、初めてといあわせたようなそぶりで。

質問「デブ? デプっていうのは何時間であがるのか?」

私「もし、DEV(現像)でしたらば、2時間であがります」

質問「2時間だな」

私「はいもしDEV(現像)でしたらば、2時間であがります」

で、電話が切れました。




で「電話で問い合わせた者だ」と来店してきたのは、

初見でもなんでもない、売掛やっている常連中の常連顧客さんでした。

「俺は2時間て聞いた!2時間と聞いたんだから2時間でやれ!」

と大騒ぎ。

商品には、

  • DEV(デブ。現像のこと) 目安2時間
  • DUP(デュープ。フィルムからフィルム複製)目安24時間

が、ありまして。

それを、

長年付き合っているはずの常連顧客ならば

デブとよぶかデュープと呼ぶか、間違うわけないのに。

わざわざ電話で「デプ?」とか聞いてきたわけです。



でも私

「もし、現像だったらば…」ってちゃんと返答していたんだけどなあ。

録音があるわけじゃない。

女性の先輩ともども、

新人が間違えたに違いない!

って会社の雰囲気で。



でももう、あそこですぐ言い返しても針の筵で、

私の主張は頭ごなしに否定されることを学習してるじゃない。

はあ、スイマセンデシタって言っちゃったわ。





そんなに使えない役立たずな私というならば仲間外れにしてくれればいいのに、

ある日突然呼びつけられて

そんなだから彼氏とのデートすっぽかさせられた

飲み会のお酌をさせられる。

褒められも慰められもありません。

上司1「お前らはちっともなってない!」

上司の金魚の糞たち「そうだそうだ!」

ってやられて、

上司1「オマエナンカ、一生3つ指ついてイラッシャイマセって言ってればいいだよ」

といったり、

上司2「お前らはカワイクナイ」

などと言われていました。




…長くなりそうなのでいったんここまでで。