#子供の頃の話
うんと遡って、小学校1年の時の話。
私が小1のとき「しゃべれない子」でした。
まだ場面緘黙という言葉は生まれていなかったので、
「しゃべれない子」でした。
しゃべれないのは自分だけではありませんでした。
男子生徒にも一人、誰とも喋れない子がいました。
私の場合、
授業で当てられて、国語の本読みとか…当てられたら立たされて音読、が出来ました。…なんとか、かろうじてですが。
男子生徒の場合、当てられて立つまでは出来ても、一言も発することが出来ませんでした。
…毎回そうでした。
それでも担任の先生は当てるし、声を出すまで何分でも待とうとします。
いつもなら、先生側が折れて男子生徒を着席させるのですが、
その日に限って、
担任「じゃ、となりのナラコさんと一緒に音読しようか!」
って、よりによって隣にいたの私だよ!
(私だってしゃべれないのに!)
って叫びたいけど叫べるわけもない。
喋れない男子生徒、一緒に立たされた時の先生とクラスの圧のような空気感。。。
私も委縮して体が固まって…一切声が出なくなりました。
何分立ちっぱなしだったかわからないけど、
周囲から「もう!早く!」「早くぅ!」と急かされだしました。
それでも私は震えて何も出来ませんでした。
先に話だしたのは、もともと担任に当てられていた男子生徒のほうでした、
ボソボソ…だけど、国語の本を読み上げました。
担任の先生「〇〇くん!よくできたねーーーー!」と高い声でちやほや褒め、
直後急に声色が変わり、「ナラコの声は全然聞こえなかったよ!」と低い声で責められました。
当時の小1なんて先生が言えばそれに倣いますからね。「そうだ!そうだ!聞こえなかった!〇〇君の方が声大きかった!」って、クラスメートが先生の援護射撃を始めました。
(そもそも当てられたのは〇〇君のほうなんだから、〇〇君が一人で喋れたのならもうそれでいいじゃないの。なんで私が怒られるの…)
って、着席してから涙が出てずっとこすってました。
クラスの誰か「せんせーい!ナラコ泣いてるぅ」
担任の先生「ぁあ!? (嫌そうな顔を向けて)もぉぉ…」
そんな昔のこと、よく覚えてるね!ってよく言われるけども、
いつまでも覚えていられるほど深く傷ついています。